......しようか検討中です。またお知らせします。
外壁塗装が始まってるみたいなので......それが終わったら、かな。
自粛休業して1ヶ月以上が経ちました。
地域最小級の雑貨屋ROUTEです。
さあ、適当にドカドカ書きます。
今回とても長いので、お菓子や飲み物のご用意を。
スペイン風邪 / Spanish Flu
1918年3月~20年12月頃まで流行したスペイン風邪との類似点が挙げられていますが、それと同じだとすれば夏ごろに収束したかのように見せて、第2波が9月に爆発すると予測している人たちを目にします。ついでに言えば、第一次世界大戦中で情報統制されている中、不参戦だったスペインが病気に関する報道規制を行わなかった為にスペイン由来だと勘違いされ「スパニッシュ・インフルエンザ」と呼ばれましたが、アメリカが発祥地だとか。カナダの鴨のウイルスがイリノイ州のブタに感染したとの推定もあるぐらい起源には諸説あって、なんともいえないんですけれど、実にアメリカっぽいねぇ!!
他にもフランス発祥説、かと思えば、中国だろ!って言ってたり。100年経っても我々のやってることは同じです。声が大きいヤツが勝つ。格好の悪い話ですよ。
アメリカさん、いつも声だけは大きいけれど、今回ホントのところどうなのよ??
ちなみに、マックス・ヴェーバーは56歳で、そしてエゴン・シーレもこの時のスペイン風邪が原因で亡くなってます。こちらは28歳。
こちら神宮前5丁目宝飾学校
さてそんな中、渋谷に用事があったのでついでに母校に寄ってきました。とはいえ、休日(それとも休校中?)だからなのか閉まっていましたけれど、もう知ってる人は居ないし、誰かに会いたいわけでもないので構わない。
ちなみに、国鉄の作業着ナッパ服を着てます。それはいいとして。とか言って、それを伝えたい為だけに載せた写真なんですけどね!
デイリーヤマザキでリバーサイド
4年間無遅刻無欠席をイメージしながら通った場所なので思い出も沢山......。あれ?思い出せない......。ここがデイリーヤマザキだったことと、ここの手作りたまごパンで食あたりになり三途の川を渡りかけたことはハッキリ憶えてます。川向こうにタッチして戻ってきたくらいヤバかった。単位ギリギリだったから休めなくて大変だったんだからな!そんなヤマザキ跡地はすごくシャレた空間になってたけど、学校が買い取ったのかな?しばらくの間はたまごパンを食べられなくなったけど、まあとにかくこうして生きているワケで、あそこまで熱くなにかに打ち込むことは中々ないから貴重な時間だったし、概ね良好な学生時代を過ごしました。そんな過去に燃やした情熱を思い出し、依然として燻り続けてる自分の足元を見つめつつ、足早に目的地へ移動。
いやあ、燻るどころか崖っぷち歴が長すぎて最早、崖っぷち暮らしですよ。寝返りの方向を間違えたら落ちてしまいそう。
誰か救いの手をー。
なんてね、自分を救うのは自分ですよ。
それにしても、あの街に人が全然居ない、店が開いてないって見たことのない景色でしたねぇ。地元の方がよっぽど人が出てるんじゃないかな??
オシャレに目覚める / Good Morning "Fashionable"
2020春あたりからオシャレに目覚めまして、ちょっと興味あるんですよね、洋服。だからインスタグラムで見つけた素敵なお店に行ったんです。興味があるのはフレンチヴィンテージ、その中でもフレンチワークというカテゴリー。フランスの仕事着ですね。出不精のこの僕が、フランスに行ってみたいなと思う程度には興味津々です。
寝ぼけ眼で、ちょっと調べてみるとこんな写真を見つけたりして。
Accordion is 気鳴楽器
とっても素敵ですね。
ジャケットの襟の形、かわいいなー。
結構ムチっとして見えるから中に着込んでる?
文句のつけようがないくらいカッコいいです。
少し前までは堂本光一くんと同じで、ひどく高価な洋服を見たときの感想は
って感じだったんですけど、調べるとドンドン楽しくなってきました。
更に追い討ちをかけるように、かっこいいおじさん発見。
Tom Sachs "TEA CEREMONY"
2019年4月20日から東京オペラシティーアートギャラリーで開催されたTom Sachsの個展「ティーセレモニー」の告知が、同年1月頃から展開されていたその中で見かけたこの写真。カッコいいよねぇ!おっさんもオシャレしていいんじゃない?と思ったワケですよ。黒のワークジャケット(アップの画像を見たらヘリンボーンだった)にデニム、基本的なAWASE(前フリ)なんですが、良いですよね。
ちなみに、コレがフレンチヴィンテージなのかは定かじゃないんです。僕の浅い知識でイチかバチかの賭けに出るならドイツっぽい!ってとこですがトムサックスはアメリカ人だしアメリカ製って言っておけば間違いないかな?この少し前にたまたま黒モールスキンジャケットを自分へのご褒美に購入していたので、なんていうかな、ヒントを得たというか。黒いワークウェアはこうやって着たらいいんだ!って思ったんです。
まあ、わかっちゃいるんですよ?
洋服だけ真似したって同じようにはならないって。
大切なのは中身ですよね!だって......
Tom Sachsめちゃくちゃ面白い人ですからね!
それから実は、彼は身体も鍛えられてるんで、洋服を着たときにサマになります。だらしのない身体だと洋服のシルエットを破壊しますからねぇ(←自戒を込めて)。ゴールドジムにでも通おうかな......と思ったらコロナで経営破綻。
ちなみに、トムサックスがインタビューで良いこと言ってるんです。
「失敗すると自分で思ったらそれはもう100%、絶対に、確実に失敗する。でも自分は成功すると信じれば、成功するかもしれない」ということだ。
自分を信じることが一番大切だと?と問われ、こう答えます。
もちろんそうだが、言葉にすると陳腐だな……。
全文はコチラ→ https://www.wwdjapan.com/articles/861033
このちょっと捻くれた正直さ、いいですね。
ちょっとテーマが違いますが、今の時代、情報を得るのが簡単になり過ぎて逆に頭を使わなくなってきていますよね。個人間のことで言えば、こちらの考えの全てを口にしてあげないと理解できない人が多くなっていて、自ら歩み寄るということをしない。イーブンな関係のはずなのにね。他者とのコミュニケーションさえも上げ膳据え膳状態になってるんです。いくら大切な気持ちでも言葉にすると陳腐になってしまうかも知れないのに、それを相手側に求めている。分かり易く噛み砕いて言ってくれと。自分用にカスタマイズして伝えてくれと、自分の理解力の無さを棚に上げてるんです。今までいくつも棚に上げてるようだけど、随分と丈夫に出来た棚だなオイ。理解力の無さは経験の差及び想像力の欠如に起因すると思いますね。
おっといけない、話を戻します。
中盤の要 / モールスキンジャケット
さてさて、オシャレに目覚めた僕が最初にとった行動は、手持ちのフレンチワークジャケットの基本にして至高、サッカーで言えば中盤の要(ボールは必ずここを経由するというか、試合を組み立てるのはここって感じで)、モールスキンジャケットについて調べるという事でした。というのも、実はモールスキンジャケットを追加で購入しようとして色々なお店を見たんです。すると、モールスキンは数が少ない!と書いてあります。だから高いと。うんうん。......え?理由は?なんで少ないかの理由が書いてないんです。不完全燃焼ですよね。コチトラ熱く燃えてるんです!
よし、それじゃあちょっと調べてみよう!と。
調査開始です!
ちなみに、調べたことを正確に憶えていられるほど脳みそが若くはないので、正しい情報は各自で調べてみてくださいね!興味を持つキッカケになれたらそれで良し!そもそも僕が興味を持っているので調べてみました!って話ですからね!
それではドドドっとお伝えしていきます!
以下 雰囲気読み でお願いします!
働く男たちと犬
モールスキンとはモグラの毛皮という意味だけど、英語でもこの本来の意味は廃れてきているので、厚手のコットン生地を指しています。とても耐久性に優れているので働く人たちにはうってつけの素材だったそうです。まあ、あまり裕福ではない層の人たちが着るわけだし、長く着られる丈夫さが最も優先される要素だったのは想像に難くないですよね。
今回調べていく中でよく見かける記述として「当時としては驚くほどの耐久性を誇りました」とか「当時の過酷な労働環境に適した素材だった」とか腐るほど見かけるんですが、当時っていつだか言ってくれよ、そこが気になってるんだから。
当時、それは、その頃という意味
とはいえ、「30年代から40年代」や「40年代から50年代」、「60年代以降」というような表記はされているので、まあ同じく古いモノを扱う者としては分かるんですよ。自分の得意な分野で例えれば、そのデザインが発表された年が記録されていたとしても、それはその発表の年だし、その個体が何年製造かというのはハッキリはしないんです。カタログが残っていれば非常に正確だし、スタンプが押されていれば分かり易いんですが全てがそうされてるわけでもないんですよね。更に対象がワークウェア、つまり作業着ですからね、正確な記録があまり残ってないってのは理解できます。理解できますよ、だけど知りたいな!って。
更には、モールスキンの発祥はイギリスだったっていうものまで出てきて、おおぅ、疑問が増えた......。これも資料つきで記載してくれれば明瞭会計なんですけどねぇ。しかもこの人しか言ってないの。
そういった資料が少ない中、生地やボタンの素材、形、ブランドタグ、その仕様......沢山のヒントとその人が持ってる知識総動員でその正体に近づくわけですからね。洋服を販売している人、さすがです。
モールスキンの服は、街中のマーケットで働く人たちよりも、例えば、製鉄所や炭鉱で働くなどの過酷な労働をする人たちが着るのに適していたようで、そのような写真も記録として残っていました。当時は写真も貴重だっただろうから、上の集合写真で目を瞑っちゃった人、残念!その点、真ん中のボスっぽい雰囲気の男性は完璧ですね。
こちらはおそらく、炭鉱で働く人たちがエレベーターで降りていく時の写真。この頃のエレベーターはほぼ自由落下で降りていくような仕組みの恐怖の乗り物だったようで、手すりを掴む手が白くなるほどギュッと掴んでいた、と言われています。
作業の様子です。(フランスとベルギーの写真が混ざってます)
これ、完全に左側の女性陣が着ている服は黒ですよね?どうですか?やっぱり炭鉱で働く人たちは黒く汚れるから目立たぬように黒い服を着用する率は高かったのかな。それにしては頭に被ってるものは白い......。頭巾に関しては黒く染める手間を考えると、そのままありモノを使った方が効率が良かったのかなー。うーむ。むむむ。
カーキ色の服が誕生する経緯は誰でも知ってることなのかな。
ちなみに、
「19世紀半ばに植民地であるインドに駐留していた英国軍が、白い夏服の汚れを嫌って当地の土を用いて服を染め、それを現地語で土埃という意味を持つカーキと称したのが始まりであると言われている」ということでした。
もはやこの時点で、布だぜ!という気持ちは雲散霧消。布って面白い!光一くんはお約束で、布だぜ!って言ってくれてますね。ジャニーズエンターテイメント!
生地の色、何故その色なの?
作業着の生地の色に関してはそれと同様で
黒く汚れる仕事で着る服は、どうせ黒くなるんだから最初から黒い生地で作ろ!ってことなのかな。黒い作業着(興味があるのは主に黒モールスキン)はそうして誕生するんですか?コットンツイルの黒じゃあダメだったわけだよね?耐久性??コットンツイルの黒ってそんなに見かけなくない??疑問だらけだよ!ちょくしょー、知りたいなあ。
ちなみに、二つの世界大戦の狭間で、国力の落ちたフランスは石炭採掘による復興を目指して欧州のほかの国から移民受け入れの条約を結び、20万人のポーランド人が仕事のために移り住んだそうです。それほどまでに炭鉱は主要な産業だった。ついでの豆知識としては、移住した彼らの為にポーランド語の新聞が発行されたんですって。
こちらはベルギーの炭鉱で働く女性たち。
真ん中の女性は炭鉱夫のランプを持っているように見えますね。
写真の女性が炭鉱夫のランプを持ってるってことは、女性も中に降りていくこともあったのかな。うーむ。えー写真を撮るなら私も持ちたぁい!みたいな感じかしら。他人様の高級車の前で写真を撮ってオレの車!みたいなことする情けない男もいるし、写真だけじゃわかんない。散々写真を貼っといてアレですけど。
炭鉱夫のランプそして美味しそうなパン
「天空の城ラピュタ」の中で、パズーが使っているのが炭鉱夫のランプで、これはマイナーランプやカンブリアンランプ(カンブリアはウェールズの古い名前)とも呼ばれているオイルランプです。炎の変化でメタンガスを検知し、炭鉱でのガス爆発事故を予防するという優れものです。
こちらはおそらくフランスの炭鉱夫。しかもレスキュー部隊的な装備です。この人たちが倒れた仲間を助けに行ってる写真もありました。それにしても、すごく未来的ですよね。みなさん、フランスの炭鉱の仕事を想像した時に、この格好の人は登場しないんじゃないですか??面白いですよね、ほんと。想像を超えてくるんですよ。
古いモノが好きなので、洋服もどうやら古いモノが好きみたいです。
どうして古いモノが好きなのか、ここ数日の間ずっと考え続けているんですが......。
答えは今のところ出てません。うーむ。
現代の洋服は少なからず過去の洋服の影響を受けてデザインされていますよね。過去の影響を受けて今があるなら、その過去に遡って、アイデアの出発点を知りたい!って思うんです。0を1にするのは大変なことだし、そこが1番興味深い部分です。例えば、宇宙のことを考えた時に宇宙の果てを想像するタイプとビッグバン方向に遡るタイプがいると思うんですが、ビッグバンタイプですね確実に。本もそうなんですよ?洋服と同じ。だから本も古い本を好んで読みます。古いモノが好き、古いモノに強烈に惹かれるんです。
古着なのにハイクオリティ。
古着だからロープライス。
これね、先ずは素敵なコピー(広告文言)だってことを申し添えておかなければいけないですよね。全方向に気を使わなければいけないっていう......。まあ、キャッチコピー(煽り文句や宣伝文句)は広い範囲に向けて放たれる文句なワケですからね。そういう意味で、とてもよく考えられているコピーなのは間違いないですよね。このコピー自体がハイクオリティってわけです。
慣れた英語を日本語に戻してみる
ところで、クオリティってどういう意味かわかりますか?馴染みすぎてる言葉なのでクオリティはクオリティだろ?ってなっちゃいますよね。日本語だと品質という意味ですね。品物の質です。あたりまえのように使っている英語も、日本語に直した方がシックリきますよね。じゃあ続いて、質ってどういう意味かわかりますか?「物が成り立つものとして考えられるもの。中身。」という意味です。質(中身)をどの部分に求めるのか。現代では再現しない、再現が出来ないもので出来上がっていることだったり、再現し得ない技術や技法、その時代にしかない形、素材、それに付随して時代背景だったり歴史ですね。その部分を、質(中身)と捉えると、これほどハイクオリティなものはありません。古着だからこそのハイクオリティな部分というものが確実に存在しています。そここそが、面白さだし、僕をワクワクさせてくれる部分であり、古いモノが好きな理由の最も大事な部分の1つだと思います。
全然お店に着かないですから、ここらへんで
結果発表
結局、何故モールスキンが希少なのかは分かりませんでした。個人的に本当に知りたかったのは、黒モールスキンが希少なのは何故か、ということだったんですが、それについて全然分からなかったです。お手上げです!
1950から60年代頃を境にして、製造に手間のかかるモールスキンからコットンツイルの物に移行していったのだろう、と。そもそもは作業着であるという点から考えていくと、その当時の社会情勢が密接に関わっていることが考えられます。その理由としては、フランスの主要産業であった炭鉱ですが、50年代以降は欧州全体でも炭鉱の閉山が始まり、フランス政府は60年代から炭鉱の大幅な縮小を始めます。例えば、バサン・ミニエの年間産炭量は50年代の2800万トンから年々減少し79年には700万トンまで落ち込んでいくんですが、このような視点から考えると、耐久性の高い作業服の需要も減っていったことが推測されます。今回、まさかの欧州の炭鉱事情に詳しくなるという結果になりました。まあ面白かったので良いんですが、読んだ人はがっかりかも知れませんね、その点は申し訳ないです!!
また新たな発見があったら書きますが
調査はいったんここまでにして。
インスタグラムで見つけたお店に行くために渋谷まで行ったんです。そのお店は
AWASE さんです。
コロナ禍の真っ最中ということで街に繰り出している人も少ないんですが、AWASEさんは
「完全予約制、マスク着用、手指消毒、入店人数制限」など徹底した対応をされていたので、安心して買い物をする事が出来ました。スタッフさんに、気が付けばこちらは勝手に親近感を抱いているんですよ。面白いものですよね。ほぼ毎日インスタを拝見しているので、小さなスマホの画面の中でその人を見かけているわけで、だんだんと、まるで知っている人のようになっていくのはホント不思議だし、楽しいです。とても丁寧で物腰が柔らかな、思い描いていた以上に素敵な人でした!ありがとうございました。
悩んだ結果のナッパ服
ちなみに、いつもなら何を着るかなんて事はあまり悩まないんですが、この日は何を着ていくか猛烈に悩みましたね!悩みすぎた結果、逆にフランス物を避けた格好で行くという気の弱さ!普段は着ているので、着ていくのがホントは普通なんですが、なんだか横綱に会いに行くのに、わざわざまわしを締めていくような気がしてやめました。
この時点で、フレンチワークウェアの調べ物をしていたので、古い写真でしか見たことのないジャケットだったり、パンツ、バッグなどを沢山見る事が出来て興奮しました。画面の中の小さな写真ももちろん楽しくて良いんですが、実物を目にすることや実際に手にしたり、洋服なら試着して着心地を味わえるのって、やっぱり本当に楽しい。お店の人の話を聞けるってのは今この状況では特にありがたいことでした。
以前のような生活に戻るのは難しいだろうという悲観的な意見が大勢を占めていますし、まあ、そうなってしまうのかも知れないんですが、生来我々が持っている楽しみや喜びを感じるその感覚や体験を手放さずに済む方法を考えていきたいなと思います。
今回おそらく過去最高に長くなりましたが、書く時間も過去最長だったので、もし最後まで読んでくれている人がいたとしたら心より感謝します。お疲れ様でした。ありがとうございました。
また皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。
気にしておいてもらえると嬉しいです。
みなさんも健康に注意して、お元気で!
今後、商品は主にインスタグラムでご紹介していきます。
https://www.instagram.com/routetuor/
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